codamagiが生まれた理由
2015/12/24
みなさんこんにちは!codamagiの小林です!
このブログではcodamagiのことをもっと知って頂けるよう、会社のことや職人のこと、私たちが使う伝統技術や商品のことを紹介していきます。
まず今回は、codamagiがなぜ生まれたのかをお話ししますね。
codamagiの商品を作っているのは小林健工という会社の大工職人たちです。
「なんで大工職人が家具や小物を作っているの?」と不思議に思った方もいるのではないでしょうか?
codamagiが生まれた理由は、そこに隠されています。
codamagiの大工職人は最高級の木材と日本の伝統構法(工法)を使って家を建てます。
日本の伝統構法(工法)は釘や金物を使わず、「木組み」という木をはめ合わせて家を建てる方法です。
この伝統構法(工法)は、お寺や神社といった歴史的建造物にもたくさん使われています。
codamagiの職人がどのように伝統構法(工法)を使っているかは、こちらの動画やホームページを見てみてください。
https://www.youtube.com/user/kobayashikenkou
http://www.kobayashikenkou.jp/
しかし最近はこの伝統構法(工法)を使って家を建てるのが難しくなっています。
なぜならこの技術を使える職人が減っているからです。
では、なぜ職人が減っているのでしょうか?
それには効率性を重視する、現代の住宅事情がとても深く関係しています。
家を建てる場合、多くの建材は工場ですでに準備されていて、現場では組み立てるだけというパターンがほとんどです。
また、現場では便利な機械を使って家を建てていくのが主流なので複雑な技術を使えるかどうか、はあまり重要ではなくなってきました。
では、なぜ効率性を重視しなければいけないのでしょうか?
答えは価格競争です。
価格を下げようとする時に住宅メーカーや工務店ができることは
・安い建材を使うこと
・人件費を下げること
の二つです。
安い建材を使うためには
・木を人工的に管理しながら育てる
・海外から安い木材を輸入する
・工場で建材をあらかじめ大量に用意しておく
の三つの方法があります。
人件費を下げるためには
・作業時間を短くする
・必要な大工職人の数を減らす
の二つの方法があります。
もともと、家を建てるというのはとても時間のかかる作業でした。
時間がかかるということは、それだけ人件費もかかります。
人件費を下げるためには、家が完成するまでの時間をなるべく短くするのが一番簡単な方法です。
そのためには工場で建材をあらかじめ用意しておき、便利な工具や機械を使って簡単に家を建てられるようにすれば良いのです。
こうした流れがあり、完成に手間や時間のかかる伝統構法(工法)を使った家は選ばれなくなってきました。これはつまり、伝統構法(工法)を知る職人の数も減ってきたということです。
伝統構法(工法)を知る職人が減るということは、日本のお寺や神社を修復できる職人も減っているということです。
このままでは日本の伝統を知り、守る人がいなくなってしまう。
私たちはこの日本の伝統構法(工法)をどうにかして守っていきたいと思いました。
そこで「家」というカタチにこだわらず、身近に日本の技術や木のぬくもりを感じてもらえるように、家具や小物のブランドcodamagiを立ち上げました。
codamagiの商品は技術だけでなく、木にもこだわっています。
codamagiだからこそ手に入れられるこだわりの木についても、今後ご紹介していきますのでお楽しみに!